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『呪術廻戦』屈指の名バトルとして話題となった「人外魔境新宿決戦」。
これは、現代最強の呪術師・五条悟と、千年以上の時を超えて蘇った呪いの王・両面宿儺が激突する、まさに頂上決戦と呼ぶにふさわしい戦いです。
舞台となるのは新宿、かつて人々で賑わったこの街が、二人の規格外の力によって人外魔境と化します。
五条の「無量空処」と宿儺の「伏魔御厨子」、互いの領域展開がぶつかり合う瞬間は、まさに呪術の極致。
どちらが真の最強なのか、ファンの間でも長く議論されてきたこの戦いは、単なる力比べではなく、呪術という哲学のぶつかり合いでもあります。
この記事では、その壮絶な戦闘の流れや、二人の技・戦略、そして戦いが物語全体に与えた意味を、わかりやすく丁寧に解説していきます。
すごい戦いになりそう…
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人外魔境新宿決戦とは
「人外魔境新宿決戦」とは、物語の最終章にあたる壮絶な戦いであり、最強の呪術師・五条悟と呪いの王・両面宿儺が激突するクライマックスを指します。
舞台は東京・新宿。
人々の姿が消え、呪霊と呪術師だけが存在する魔境と化したこの地で、人間と呪い、理性と本能、希望と絶望がせめぎ合います。
五条悟は圧倒的な実力を誇りながらも孤独と責任を背負い、両面宿儺は破壊と支配を通じて「真の強さ」を追い求める存在です。
両者の戦いは、呪術というシステムそのものの限界を試す決戦であり、呪術師たちが自らの信念と向き合う試練でもあります。
「人外魔境新宿決戦」は、呪術廻戦の物語を戦いの頂点へと導くと同時に、キャラクターたちの思想・成長・犠牲を描き切ることで、読者に深い余韻を残す重要なエピソードとなっています。
※ネタバレを含みますのでご注意ください。
人外魔境新宿決戦のあらすじ
呪術廻戦の最終局面、「人外魔境新宿決戦」では、両面宿儺と五条悟を軸とした激突が描かれます。
背景には、羂索による「死滅回游」の制御や新たなルール追加、天元との同化計画などが複雑に絡んでいました。
羂索はさらに新ルールを作り、死滅回游を有利に進めようと動きます。
宿儺と五条の対峙はこの決戦の中心で、五条は「虚式 茈（むらさき）」などの強力な術式を駆使しつつ、仲間たちと協力して宿儺を追い詰めようとします。
しかし、宿儺も攻防を切り替え、領域展開や術式の応酬で応戦。
五条の領域が崩される局面もあり、苦しい立ち回りを強いられます。
また、乙骨の介入が流れを変える鍵となっており、乙骨は独自の術式と領域を発動し、宿儺に対して有利な攻撃を仕掛けました。
宿儺は伏黒恵の魂と自身の支配を利用しつつ、反撃を試みます。
決戦は新宿を舞台として、呪術師・呪霊・制御者たちが入り乱れる壮絶な攻防に発展していく・・・
時系列
五条悟の時系列を知っておくと、人外魔境新宿決戦がさらにわかりやすくなります。
原作の何巻から？
「人外魔境新宿決戦」は、原作25巻第223話から最終巻の30巻まで収録されています。
この決戦が「渋谷事変」「死滅回游」と同様に位置づけられるものかどうかはわかりません。
それでも、原作者の芥見下々氏が語った『呪術廻戦』における三つの山場のうちの一つに含まれていることは、間違いないと言えるでしょう。
見どころの1つだよね
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「人外魔境新宿決戦」の登場人物を紹介します。
両面宿儺サイド
羂索と宿儺は利害一致による一時的な同盟関係です。
しかしお互いに信頼しているわけではなく、「利用し合っているだけ」の関係と言えます。
裏梅は宿儺の命に従って動くため、羂索とは形式上の協力関係にありますが、忠誠の対象はあくまで宿儺です。
五条悟サイド
- 五条悟
- 虎杖悠仁
- 伏黒恵
- 乙骨憂太
- 禪院真希
- 狗巻棘
- パンダ
- 日下部篤也
- 伊地知潔高
- 家入硝子
- 新田新
- 三輪霞
- 西宮桃
- 東堂葵
- 庵歌姫
- 楽巌寺嘉伸
- 猪野琢真
- 冥冥
- 憂憂
- 秤金次
- 鹿紫雲一
- 星綺羅羅
- 日車寛見
- 髙羽史彦
- 来栖華＆天使
- 甘井凛
- シャルル・ベルナール（乙骨に協力）
- 脹相
- ミゲル
- ラルゥ
五条悟を中心に、教え子、同僚、旧友が力を合わせて「宿儺という呪いの王」と戦う構図となっています。
五条は戦いの象徴であり、仲間たちは彼の意志を支える心強い味方です。
たくさんのキャラが登場したんだね
登場人物たちの戦闘一覧
「人外魔境新宿決戦」では、宿儺と五条サイドで様々な戦いが繰り広げられました。
ここでは、どんな戦いだったのかを紹介していきます。
両面宿儺VS五条悟
千年前の呪いの王・宿儺と、現代最強の呪術師・五条。
この戦いは、呪術の歴史上でも前例のない規模の「最強決定戦」です。
戦いの舞台は新宿。周囲は結界で隔離され、呪力の衝突によって街は崩壊していきます。
五条は「無下限呪術」と「無量空処」を駆使し、宿儺の術式「解」と「捌」を完全に打ち破る力を見せます。
一方の宿儺は、伏黒恵の体を利用して「十種影法術」を操り、式神「魔虚羅」の力を適応・解析させることで、五条の無限を突破する方法を探ります。
戦いは互いに一歩も引かず、まさに「呪術理論の極致」。
五条が優勢に見える場面も多いものの、宿儺は冷静に戦況を分析し、魔虚羅の学習能力を利用して五条の術式を攻略します。
最終的に宿儺は魔虚羅の適応能力を自らに応用し、ついに五条の無限を突破します。
激戦の末、五条は深手を負い壮絶な最期を迎えることに。
この戦いは、単なる力比べではなく、“呪術の理論と信念のぶつかり合いでもあったと言えます。
五条は「愛する生徒たちに未来を託すため」、宿儺は「強者としての本能を満たすため」、それぞれの信念を貫いた結果の決着でした。
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五条との死闘直後、虚式「茈」の影響で宿儺は右腕を失い、右目を負傷、呪力も限界に近い状態でした。
そこへ鹿紫雲一が現れ、上空からは裏梅が現れます。
彼女は万が命を懸けて作った呪具「神武解」を取り出し宿儺に渡しますが、秤の領域展開に捕らわれて戦場から分断されます。
宿儺は神武解で雷撃を放つも、鹿紫雲は雷耐性により無傷でした。
彼は宿儺に「強さと孤独」「弱さと理解」「力を求める代償」について問いかけます。
宿儺は笑みを浮かべ、「贅沢者め、五条悟も同じだった。来い、亡霊」と応じ、戦いが再開されます。
鹿紫雲は一度きりの術式「幻獣琥珀」を発動し、宿儺に連撃と雷撃を放つも宿儺は受肉を進めて全盛期の姿へと変貌。
四つの目と四本の腕、二つの口を持つ“完全な呪いの王”の姿に、鹿紫雲は「美しい」と感嘆します。
再び激戦となり、宿儺の斬撃「解」が鹿紫雲を襲うも、彼は右手の一部を失う程度で回避。
続く攻防の中、宿儺は神武解の電撃で隙を作り、背後から打撃を叩き込みます。
鹿紫雲が再び構えようとした時、宿儺は逃げ場のない広範囲の斬撃を展開。
直撃の瞬間、場面は精神世界へと変わり、老いた鹿紫雲と宿儺の対話が始まります。
宿儺は、生前多くの戦士が鹿紫雲に挑みながら彼を恨まなかったのは、「認められたい」「自分を知りたい」願いがあったからだと語り、その行為こそ慈愛だと教えます。
そして現実に戻ると、鹿紫雲の姿は消え、上空では秤と裏梅が現れ、虎杖と日車が宿儺に挑む場面で物語は幕を閉じます。
鹿紫雲の最期は描かれず、宿儺の斬撃で消えたのか、術式の反動で崩壊したのかは不明のまま。
しかし、“愛”の答えを得た彼の表情は、どこか満ち足りたものに見えたのでした。
両面宿儺VS日車寛見・虎杖と高専術師たち
鹿紫雲が敗れた後、戦場には日車と虎杖が参戦し、裏梅の足止めは秤が担当していました。
まず冥冥が遠方から「神風（バードストライク）」を放ち、その隙を突いて日車が領域展開「誅伏賜死」を発動。
宿儺を巻き込み、再び渋谷事変の再審が始まります。
日車は、渋谷での真犯人は虎杖ではなく宿儺であると主張します。
宿儺は裁判そのものには興味を示さず、「処刑人の剣」だけを求めて早々に「有罪」と「死罪」を受け入れました。
その結果、日車は「処刑人の剣」を得ますが、没収の対象となったのは宿儺の術式ではなく神武解でした。
御廚子の術式は残っているため、形勢は依然として不利なままです。
高専側の術師たちは日車を守るために前線に立ちますが、宿儺の圧倒的な力の前に各個撃破されてしまいます。
孤立した日車は、自身の右腕を反転術式で再生し、処刑人の剣で反撃。
さらに領域展延を発動して御廚子を中和するという驚異的な成長を見せ、宿儺からも五条悟に並ぶ才能として一目置かれます。
しかし、経験の浅さは覆せず、宿儺の「解」と「捌」によって両腕を失う重傷を負います。
そこへ脹相の援護射撃が入り、わずかな隙を突いて処刑人の剣を宿儺に命中させるも、宿儺は自ら腕を切り離して無効化。
致命打には至りませんでした。
死を覚悟した日車は、せめて剣を託すことを決意します。
崩れゆく中で、自身の象徴である十字の意匠を虎杖へ投げ渡し、最後の願いを託しました。
虎杖は日車の想いを受け取り、宿儺に斬撃を放つも発動はせず、十字の意匠は折れて呪力を失います。
こうして処刑人の剣は呪物として残らず、日車は力尽きて倒れました。
両面宿儺VS乙骨憂太・虎杖
宿儺の鏖殺宣言の直後、羂索を倒して帰還した乙骨憂太が戦場に姿を現します。
リカを伴い宿儺に挑むことで、「呪いの王」と「呪いの女王」による頂上決戦が幕を開けました。
五条戦とは逆に、今度は宿儺が二対一の不利を強いられます。
互いに決定打を欠く中、乙骨は領域展開「真贋相愛」を展開。
無数の刀が結界内に突き刺さり、それぞれが乙骨のコピー術式を宿しています。
また、領域そのものには天使の術式が付与されており、宿儺は常時「彌虚葛籠」を使用せざるを得ない状況に陥ります。
乙骨はその封じ手を利用して、虎杖を領域内に呼び込み、伏黒の魂を引き戻す計画を立てていました。
宿儺は五条戦で負ったダメージが残っており、呪力も反転術式も不完全な状態でした。
虎杖の魂を叩く一撃によって伏黒の魂が反応し、宿儺の支配が揺らぎ始めます。
乙骨は刀で「捌」を放ち宿儺を牽制しますが、宿儺は「世界を断つ斬撃」を放つために彌虚葛籠を解除します。
その瞬間、虎杖とリカが宿儺の腕を拘束し、乙骨が腹の口に手を差し込み舌を引き抜いて呪詞を封じました。
続けざまに乙骨は「邪去侮の梯子」を展開し、天使の術式による光で宿儺を焼きながら刀を振るいます。
虎杖の魂打撃によって伏黒の魂が呼び覚まされるものの、彼は生きる意志を失い救いを拒絶。
分離の機会を逃した二人の前で、宿儺は呪詞を唱え「世界を断つ斬撃」を放ち、乙骨を真っ二つにしてしまいました。
乙骨と虎杖の共闘は、あと一歩のところで終わりを迎えることとなったのです。
両面宿儺VS禪院真希・日下部篤也・猪野琢磨
乙骨が致命傷を負うと同時に領域が崩壊。
これは待機していた術師たちへの突入の合図であり、禪院真希が即座に宿儺の背後へ回り心臓を突き刺しました。
リカは両断された乙骨を抱えて撤退し、憂憂が医療班へと転送し治療を受けることに。
乙骨と虎杖の戦線離脱後、真希を中心に日下部と猪野が宿儺に立ち向かいます。
真依が遺した「釈魂刀のレプリカ」は、魂を理解しない限り反転術式では癒せない特性を持ち、宿儺の治癒を妨げました。
宿儺は過去の経験から魂の輪郭を認識して修復を試みるも、五条戦の後遺症で完全には再生できず、呪力で無理やり心臓を動かします。
真希の呪力を断った戦いは宿儺に魔虚羅戦を思い起こさせ、「呪術か肉体か、どちらが真の力か」と興奮を露わにします。
圧倒的な速度で繰り広げられる二人の戦闘は、新宿を崩壊させるほど。
猪野と日下部が援護に入るも即座に退けられます。
真希は「世界を断つ斬撃」を見切って回避するも、宿儺の「黒閃」を受け止めきれず、その衝撃で吹き飛ばされました。
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真希が戦線を離脱した後、戦場に立つのは日下部一人。
彼は覚悟を決め、シン・陰流の簡易領域を展開し「居合・夕月」の構えを取ります。
宿儺は御廚子による斬撃が届く距離にも関わらず、日下部が居合を選ぶことに疑問を抱きました。
しかし、日下部の簡易領域は自身の呪力を高め、敵の術式を抑え、侵入者を自動反射で斬るよう設定されていたのです。
この戦法により、日下部は宿儺の飛ぶ斬撃を見切り、的確に捌きます。
宿儺はモーションあり・なしの斬撃を続けて放ち、その反応速度に舌を巻きますが、次に「世界を断つ斬撃」を放とうと構えた瞬間、日下部が領域を広げて宿儺を捕らえます。
高速の自動斬撃が宿儺の身をかすめますが、宿儺の呪力が上回り、刀は途中で折れてしまいました。
日下部はすぐに素手で距離を詰め、「朧月」で刀身を形成して宿儺の心臓を狙います。
しかし宿儺は刃を指先で掴み、反撃の御廚子によって日下部を斬り裂きました。
両面宿儺VSミゲル・ラルゥ・虎杖・真希・脹相
宿儺が憂憂へ向けて御廚子を放ったその瞬間、突如としてミゲルとラルゥが姿を現し、彼女と日下部を間一髪で救い出しました。
もともと二人は乙骨からの要請を断っていたものの、「五条と乙骨が敗北し、さらに宿儺が領域を使えなくなった時のみ動く」という条件で待機していたのです。
その時の宿儺は腕と心臓に深刻な損傷を負い、反転術式で無理やり体をつなぎとめていました。
一方、ミゲルは自身の術式「祈祷の歌」によって肉体を強化し、宿儺と真っ向から殴り合い、それは互角どころか、押し気味にすら見えるほど。
そこへ虎杖、脹相、真希が合流。真希が宿儺の腕を切り裂き、連携した攻撃で畳みかけます。
しかし宿儺は黒閃を連続で発動し、再び戦況を支配します。
真希を吹き飛ばし、脹相にも黒閃を叩き込むものの、彼は血の鎧でそれを防ぎ、虎杖に血を託しました。
虎杖はその血を用いて「百歛・穿血」を放つも、宿儺にはわずかな傷しか与えられません。
それでも宿儺が一瞬でも注意を向けたその隙に、ラルゥが「心身掌握」を展開し、宿儺の意識を引き寄せます。
そして虎杖の黒閃が炸裂、その瞬間、虎杖の新たな覚醒が幕を開けたのでした。
両面宿儺VS虎杖・猪野琢真
黒閃を受けた宿儺はなお立ち続けていました。
虎杖はその攻撃を見切り、次々と黒閃を叩き込んでいきます。
宿儺が御廚子を放つ中、虎杖は直撃を恐れず突進し、連続で黒閃を決めました。
その最中、猪野が「来訪瑞獣・竜」で乱入。
七海健人の遺した鉈を宿儺に突き立て虎杖に好機を与えます。
宿儺は反撃するも、虎杖は五度、六度と黒閃を重ね、ついに七撃目を命中させました。
この連撃により宿儺は反転術式の回復機会を失い、苦し紛れに領域「伏魔御廚子」を展開。
高専側は簡易領域で99秒を耐え切りましたが、宿儺は最後の切り札「竈カミノ・開フーガ」を発動。
領域が灼熱の地獄と化し、逃れる術はありません。
とっさに脹相は赤血操術で繭を作って、虎杖を包み込みました。
自らは熱に焼かれながらも微笑み、弟を守る盾として消えていったのです。
両面宿儺VS虎杖・東堂葵
脹相の最期をきっかけに、虎杖は戦う決意を固めます。
しかし「竈カミノ」に焼き尽くされた光景を前に、覚悟は一瞬揺らぎました。
そこに立ち上がる宿儺の影、その前に左腕を失った東堂葵が現れたのです。
彼は欠けた腕をビブラスラップに替え、「不義遊戯」を音の衝突で発動できるよう進化させていました。
一秒に五十回の入れ替えを実現し、複数対象の操作も可能。
宿儺の領域対策として控えていた彼は爆発の瞬間に仲間を脱出させるも、虎杖と脹相だけは救いきれませんでした。
東堂に励まされた虎杖は再び前を向き、二人は花御と戦った時のように息を合わせ宿儺に挑みます。
「不義遊戯」による目まぐるしい入れ替えに宿儺は翻弄され、「最も厄介な相手」と苦笑してみせました。
宿儺が反撃に出た瞬間、東堂は烏を出現させて視線を誘導します。
宿儺は烏と虎杖の入れ替えを予想して振り向くが、東堂は動かさず。
その一瞬、虎杖の拳が黒閃となって炸裂しました。
八度目の黒閃が宿儺を打ち抜き、領域展開に入ろうとした宿儺。
そこに佇む五条悟の姿を見て、動きを止めるのでした。
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禪院真依の能力・名言やエピソードについてわかりやすく解説【呪術廻戦】 両面宿儺VS最強の亡霊・虎杖・東堂
虎杖が八度目の黒閃を放って、確実に宿儺を追い詰めたその瞬間、宿儺は領域を展開。
しかし戦場に現れたのは、彼が葬ったはずの五条悟でした。
宿儺は一瞬の驚愕を見せ、すぐにその額の縫い目から相手の正体が乙骨憂太であることを見抜きます。
乙骨は宿儺の斬撃に倒れた後、仲間の助けを借りて意識を五条悟の肉体へ移していました。
リカは離れなかったため、乙骨が扱えるのは五条の「無量空処」のみ。
それでも彼は再び戦場に立ち、宿儺の伏魔御廚子に対して正面から挑みます。
拳がぶつかり合う中、乙骨の動きは次第に鈍り、宿儺はその覚悟が「茈」にあることを悟りました。
妨害されながらも乙骨は「蒼」で瓦礫を集め、その中の小さな機械が宿儺の背後へ飛びます。
次の瞬間、狗巻棘の「動くな」という声が響き、宿儺は動けなくなります。
そのわずかな隙に乙骨は「茈」を発動し、光と衝撃が領域を呑み尽くしました。
両面宿儺VS虎杖・東堂・来栖（天使）
乙骨の放った「茈」が両者の領域を飲み込み、宿儺は重傷を負いました。
そこへ虎杖と東堂が現れ、東堂は乙骨に再び「茈」を放つよう促します。
けれども乙骨は領域の反動で倒れ、肉体を渡る術式も限界を迎えていました。
乙骨の崩れ落ちる姿に気を取られた東堂に向かって宿儺が黒閃を放ちます。
それでも東堂は壊れた義手を叩きつけ、「不義遊戯」を強引に起動。
乙骨の領域の破片が舞う空間を利用し、宿儺を虎杖と共に翻弄しました。
虎杖は宿儺と伏黒の魂の狭間を狙って「解」を放ち、宿儺は指を吐き出しながらも再び飲み込み応戦。
そこへ東堂が来栖華を呼び込み、上空から彼女が「邪去侮の梯子」を放ちます。
眩い光の中を、宿儺は瓦礫を踏み越えながら駆け上がり、来栖へ黒閃を叩き込みました。
しかし、東堂が天使を庇って盾となります。
二人は地上へと落下し、戦場に残ったのは虎杖悠仁、ただ一人でした。
両面宿儺VS虎杖
虎杖は全身を焼かれながらも宿儺を追い、反撃して地上戦へ。
宿儺は黒閃で反転術式を取り戻し、失った肉体を完全再生しますが、術式はまだ戻らず徒手空拳での激闘が続きます。
虎杖は宿儺と伏黒の魂を切り離すため、「解」を打ち込みながら必死に抗います。
その中で五条の教えを思い出し、領域展開へと至ります。
虎杖の領域は戦うためではなく、宿儺に人の心を理解させるための場所でした。
しかし宿儺はその訴えを拒み、再び戦いが始まります。
伏黒の魂を呼び戻した虎杖の呼びかけに応じ、宿儺の足元から影が現れて動きを封じます。
防御が崩れる中、宿儺は五条の術を真似て術式を再生。
しかし、その瞬間に虎杖の欠けた左手の指を見て異変を察知します。
乙骨の「最後の指」は偽物であり、虎杖自身が宿儺の術式を宿していたのです。
そこへ復活した釘崎野薔薇が「共鳴り」を放ち、宿儺の術式を封印。
虎杖は全力で「解」を叩き込み、互いの拳が交差した瞬間、黒閃が炸裂。
まばゆい光の中、虎杖の一撃が宿儺を貫きました。
秤金次vs裏梅(場外戦)
場面は変わり、宿儺の最期を感じ取った裏梅は「これで終わりです」と発言します。
秤が「そうだな、終わったようだ」「…それで、どうする？」と問い返すと裏梅は「ですから終わりです、もはや意味はありません」と冷静に答えました。
彼女はさらに、宿儺が敗れる可能性があるとすれば受肉体であることに起因すると述べています。
そして首筋に霜が降りる中、「あなたたちが強かったのではなく、単に運が良かっただけです」と言い切ります。
「千年遅れて生まれたことを幸運に思いなさい」と秤に告げると、秤は「運が良かっただけ…それは俺にとって最高の褒め言葉だな」と静かに笑いました。
裏梅はその返答に小さく微笑み、「そうですね」と頷くと、自身の術式、氷凝呪法を発動。
自信の首元を氷で覆い、そのまま命を絶ちました。
髙羽史彦VS羂索(場外戦)
髙羽史彦VS羂索（場外戦）は、『呪術廻戦』の中でも異彩を放つ戦いとして描かれています。
両者の戦いは、単なる力と力の衝突ではなく、思想”と“信念のぶつかり合いでした。
髙羽史彦は、お笑い芸人としての信条、「人を笑わせたい」という純粋な願いを呪力へと昇華させた、異端の呪術師です。
その術式「超人（コメディアン）」は、自分が「ウケる」と確信したことを現実にするという規格外の能力であり、まさに想像力と信念の勝負となりました。
一方の羂索は、千年を生きる呪術師であり、人間と呪霊を自在に操る冷酷な策士です。
彼はあらゆる戦略を駆使して髙羽を圧倒しようとするものの、髙羽の予想外の行動と人間味の強さに翻弄されます。
髙羽は戦いの中でも笑いを忘れず、自身の存在意義を最後まで見せることを止めませんでした。
その姿勢は、羂索が最も理解できない人間らしさの象徴でもあったのです。
最終的に、髙羽は自らの命を賭けて羂索に致命的な一撃を与え、結果的に彼の思惑を崩壊させます。
戦闘の末、高羽は敗北するものの死亡はしていないと思われます。
宿儺の強さには本当にびっくり
加茂憲紀の術式や能力・名言についてわかりやすく解説【呪術廻戦】 
加茂憲倫の正体は？目的や虎杖、夏油たちとの関係についてわかりやすく解説 両面宿儺VS五条悟の戦いについて
両面宿儺VS五条悟の戦いは、『呪術廻戦』の中でも最高潮の激突として描かれた、現代最強の呪術師と呪いの王の壮絶な戦いでした。
互いの誇りと力がぶつかり合い、世界の均衡をも揺るがす死闘が幕を開けることになりました。
五条悟の最期
五条は無下限呪術と六眼を駆使し、宿儺と互角以上の攻防を繰り広げました。
しかし五条悟は、両面宿儺との最終決戦の中で、宿儺の「解」によって身体を真っ二つに切断されて死亡。
五条は、宿儺との壮絶な戦いの中で領域展開「無量空処」を何度も展開し、宿儺の「伏魔御厨子」とぶつかり合いました。
両者の力は拮抗しており、一時は五条が優勢に見える場面もありました。
しかし、宿儺は万を利用して、「世界の斬撃の概念」を操る「解」の応用技を繰り出します。
この技は、単なる物理的な斬撃ではなく、空間そのものを切断するほどの次元の攻撃であり、無下限呪術（五条の防御結界）さえも貫通するものでした。
結果として、五条悟の身体は胴体から真っ二つに切断され、即死します。
五条は致命傷を負いながらも、その最期の瞬間まで笑みを絶やしませんでした。
彼は自分が敗れたことを悔やむのではなく、宿儺という存在と真正面からぶつかり合えたことに満足していたからです。
五条にとって“最強”とは、誰よりも勝ち続けることではなく、己の信念を貫き通すことでした。
その笑顔には、後進たちへの信頼と希望が込められていたと言えるでしょう。
彼の死は、呪術師たちに深い悲しみを与える一方で、強く前に進むための原動力ともなりました。
両面宿儺の最期
虎杖の黒閃が伏黒の魂を呼び覚まし、精神世界で宿儺と向かい合います。
宿儺は罪を並べ立て伏黒を沈めようとするも、伏黒は彼の焦りを見抜きました。
そして「もう一度誰かのために生きる」と言って虎杖の手を取ります。
現実では宿儺が伏黒から引き剥がされ、異形の姿のまま崩れ落ちます。
虎杖は彼に手を差し伸べ、「呪うのではなく、生きよう」と語りますが、宿儺は「俺は呪いだぞ」と静かに拒み、消えていきました。
意識の残滓は魂の通り道を漂い、そこには真人の影が座していました。
真人は宿儺に、「お前は本当に自分の身の丈で生きたのか」と問います。
「次があるなら、違う生き方もいい」と答え、傍らの幼い裏梅の手を取り歩き出した宿儺。
真人の嘲笑を背に二人の姿はやがて闇に溶け、輪廻の彼方へと消えていきました。
作中ではその後の描写が存在せず、宿儺の結末は明言されませんでした。
しかし、循環する魂の通り道という表現から考えると、彼は裏梅と共に転生の輪へと向かった可能性もあります。
「次があれば」という発言は、転生しても自我を保てるのならという宿儺なりの希望を含んだ言葉であったのかもしれません。
両面宿儺の指の最後の1本はどうなった？
二十本あった宿儺の指のうち、十九本はすでに消え去り、今は一本だけが残されています。
もし伏黒の言葉が真実で、十九本の消滅によって魂が途絶えたのだとすれば、残された一本にはもはや呪力の気配もないのでしょう。
最終話で虎杖は、その指を魔除け代わりに百葉箱へ納めたと語り危険はないと断言しています。
ただ、「摧魔怨敵」の札が貼られた木箱の蓋が開いたままという描写には、どこか不穏な余韻も残ります。
それでも、今のその指は静かに役目を終えたのかもしれません。
五条が死んじゃうなんて…
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人外魔境新宿決戦の後、虎杖は生き返った釘崎と再会を果たしました。
そして戦いに勝利はしたものの、真希は乙骨の戦い方に不満を抱き、「もっと上手くやれたはずだ」と批判します。
他の高専生たちも戦闘を分析し、それぞれの課題を話し合いました。
その最中、冥冥が秘密裏にシン・陰家の当主を亡き者にして新たな当主を日下部篤也に据えて簡易領域の制限を解除していたことが判明したのです。
伏黒と家入は伏黒家の墓前に立ち、津美紀の冥福を祈っていました。
津美紀の亡骸は家入が荼毘に付した後、家入によって丁寧に墓へと葬られたらしく、伏黒はそのことに深く感謝の言葉を伝えます。
まもなく伏黒は一本の電話を受けてその場を離れ、見送った家入は手にしていた煙草を箱ごと捨てその場を後にします。
一方で、天元は宿儺に吸収されたものの、伏黒から剥がれた宿儺の残骸の内部にその存在が留まった状態でした。
結果として日本に張り巡らされた天元の結界は維持されたままだったため、楽巌寺は歌姫と新田に「焦る必要はない、しばらく様子を見よう」と告げています。
ある日、伊地知から、婚約中の男性の顔が呪いによって変化して見えるという報告を受け、虎杖・伏黒・釘崎の三人が現場へ向かいました。
調査の結果、呪われていたのは男性ではなく女性の方であり、伏黒は死滅回游の生存者による悪質な術式の悪用と推測します。
伏黒はその術式の影響範囲をおよそ100メートルと見積もり、被害者の二人をその外に避難させた上で術式を再発動させ、呪詛師の位置を割り出そうと計画を提案、実行。
最終的に伏黒の作戦が功を奏し、三人は見事呪詛師を突き止めることに成功します。
こうして、長かった宿儺との激闘の末、勝利を掴んだのは高専側でした。
最終章では、再び一年生の三人が力を合わせて呪詛師を捕らえる任務へと向かい、長かった物語は終わりを告げるのでした。
さらに追加のエピローグとして、虎杖が小沢優子と再会する、釘崎が母親と祖母に会いに行く、死滅回游で活動を停止したパンダを乙骨が預かっていること、乙骨と真希が結婚したこと、裏梅と宿儺のことが描かれています。
長い戦いだったよね…
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呪術廻戦の最終271話（全巻）までのあらすじをわかりやすく解説 まとめ
今回は、人外魔境新宿決戦！五条悟と両面宿儺の戦いについてわかりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか。
「人外魔境新宿決戦」は、現代最強の呪術師・五条悟と、呪いの王・両面宿儺による頂上決戦としてシリーズ最大の見どころとなりました。
両者の戦いは、ただの力比べではなく、「人間の限界」と「呪いの本質」をかけた哲学的な戦いでもあります。
結果として、五条は身体を真っ二つにされ、惜しくも敗北。
しかし、その笑みには最強としての誇りと満足が宿っていました。
この戦いは、五条悟という存在の終幕でありながら、新たな世代へ希望を託す継承の瞬間だったのでしょう。
彼の死が意味するのは絶望ではなく、仲間たちが次なる戦いへと進むための道標だったと考えられます。
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